スラムダンクの映画「THE FIRST SLAM DUNK」の劇中歌を担当している「10-FEET」の魅力を「14000字」語ってみた。

音楽
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スラムダンクの映画「THE FIRST SLAM DUNK」で話題の10-FEETの魅力を語ります。

宮城リョータがドリブルで抜くシーンでかかる第ゼロ感は鳥肌が立ちましたね。

それでは長々だらだらと10-FEETの魅力をお伝えします。

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10-FEETとは?

10-FEET

「テンフィート」と読みます。

2001年にデビューした京都出身のスリーピースロックバンドです。

フィートとは長さの単位で、10フィートは約3m。バスケットゴールくらいの高さで「届きそうで届かない距離」という意味になります。

というのは後付けらしく、元々はスケールが大きいという意味を込めて「1000-FEET」でしたが、ダサいし語呂が良いからという理由で「10-FEET」に変更したそうな。

10-FEETはもう25年以上活動しているベテランバンドです。

それでも十分すごいのですが、30年、40年やっているバンドもいる中でまさに邦ロック界の中間管理職的な立ち位置になっています。

そのおかげか、老若男女問わず愛されているバンドです。

ロック、ミスクチャー、レゲエ等色んなジャンルのサウンドを取り入れていますが、もはやジャンルがどうのなんて関係ありません。「10-FEET」というひとつの音楽ジャンルとして成り立っています。

耳に残るメロディ、メッセージ性の強い歌詞、個性あふれるキャラクター、どれをとっても最高の3人組です。

ずば抜けた歌唱力があるわけでも、ずば抜けた演奏力があるわけでもありません。歌も演奏も10-FEETよりも上手いバンドはたくさんいます。

でも彼らのすごさはそういった目に見えるすごさじゃないんです。


言葉で説明するのが難しいのでチープな言葉ですが、ひとことで表すと「エモい」です。

10-FEETのメンバー

10-FEETは、メインボーカル兼ギターのTAKUMA、ボーカルやコーラス兼ベースのNAOKI、コーラス兼ドラムのKOUICHIの3人から構成されています。

ギター/ボーカル:TAKUMA

イケメン担当…ではなく、美声担当…でもなく、歌唱力担当…でもないのですが(ディスってません)、フロントマンになるために産まれてきたような人で、人を弾き付ける才能は天才です。

歌い方の幅が広く、聴かせるように歌ったり、おたけびをあげたり、デスボイスやダミ声も多く取り入れたり、一人で何役もこなします。(負担をかけすぎたのか喉を手術したことも…)

感情の載せ方が上手いし、それが聞き手にもちゃんと伝わるところがすごいところです。終始淡々と歌っているそこらの歌手とは雲泥の差です。

ベース/ボーカル:NAOKI

ライブのときはくるくる回る担当で、あんなに回りながらよくベースなんて弾けるなというくらいくるくるしています。10-FEETではTAKUMAとKOUICHIより2歳下の最年少メンバーです。

超ハイトーンなコーラスが、TAKUMAの歌い声にすごいマッチしていて、10-FEETにはNAOKIのコーラスが欠かせません。

サバンナの高橋に似ているとよく言われていますが、本当に似ています(笑)

ドラム/コーラス:KOUICHI

10-FEETの癒し担当です。

ライブでは口を開くだけで笑いが起きます。TAKUMAが弾くBGMにKOUICHIがエコーかけてMCをすることがライブの定番ですが、何度見ても面白くて、笑わされて、そして癒されます。

癒されるんですよね。なんか心がほのぼのさせられてしまうんです。

10-FEETの楽曲をリズムで支えている、なくてはならない存在です。

10-FEETと言えばライブ


10-FEETと言えばライブです。

邦ロックバンドはライブ活動中心であることが多いですが、10-FEETも例外ではありません。

もう年中ライブやってますね。夏なんて10本も20本もフェスにも出ています。

中でも彼らが自ら主催しているフェスである「京都大作戦」は有名ですね。

ライブに行くたびに、笑わされたり、感動させられたり、泣かされたり、感情が終始揺さぶられます。

そんな10-FEETのライブなんですが、ひとつ特徴があります。

…なんと、ライブのセットリストがほぼ毎回同じなんです(笑)

CDを発売したら必ずレコ発ツアーをやりますが、演奏する曲は新曲以外は、ほぼいつも同じです。

夏フェスなんかも、ほぼ決まった曲しかやりません。

その分、たまに1,2曲会場ごとに違う曲をやったり、古い曲をやったりもしたときはめちゃくちゃ胸熱で興奮度MAXになるんですけどね。



今回のライブは何の曲やるんだろう…というドキドキ感はないので、正直もう少しセットリストでワクワクさせてほしいかも…と思うこともしばしばありますが、そんなところも含めて大好きです。

・どこから10-FEETを好きになっても、みんなが楽しめるから。

・絶対盛り上がるとわかっている曲をやることで絶対に盛り上がるから。

・他の曲を練習している暇があったら1本でも多くライブしたいから。

絶対こんな理由だからだと思います。いや~いいバンドですね!

同じ曲ばかりやりすぎて、他の曲弾けなくなったという可能性は考えないでおきます(笑)

僕と10-FEETとの出会い

学生時代の僕は近所のGEOに行って邦ロックコーナーのCDを適当にジャケ買いして新規開拓するということを繰り返していました。

その中のひとつに紛れ込んでいたのが10-FEETの3rdシングルの「REVER」でした。

日韓ワールドカップと同じ2002年なのでずいぶん昔ですね。

REVERは10-FEETの代表曲のひとつで、今でもライブのセットリスト入りをしている曲です。

この曲を始めて聴いた時、もうイントロから超カッコよくてすぐにガツンとやられました。


聴きすぎて若干飽きていることは内緒ですが、でもライブで聴くとすごく楽しい不思議な曲です。

それからもう20年くらいずっと追い続けて地元に来たライブには漏れなく行っていると思います。

ちなみにこのREVER、こんな歌詞があります。

母は泣いた 手に触れ泣いた 「きっと大丈夫」と一言また泣いた

君は泣いた 深々と泣いた 「僕がついている」とまた泣いた

「REVER」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

ここの歌詞を作ったきっかけとなったエピソードがカッコいいんです。

10-FEETと同じ京都出身のバンドで盟友の「ROTTENGRAFFTY」というバンドがいます。

そのボーカルの「N∀OKI(ナオキ)」が、TAKUMAが悩んでいて落ち込んでいた時に、ドライブに連れて行き、最後に窓から「お前絶対大丈夫やぞ! 俺が助けたるから絶対大丈夫や!」と叫んだというエピソードがあったそうです。

それを聞いたTAKUMAは、そんな恥ずかしいことを言う人なんてなかなかいない、カッコつけてたわけでも軽いわけでもなく、本気で言ってくれていると感じたので「こいつすごいな」と思って心に刺さって、歌詞にしたようです。

だいぶ後になって明かされたエピソードなので、今まで毎回ライブでN∀OKIへのリスペクトとか感謝の気持ちを歌っていたと知った時は、胸熱でしたね!

…と少し脱線してしまいましたが、とにかく、僕はこのREVERが10-FEETとの出会いだったわけです。

はじめてのライブ

はじめて10-FEETのライブに参戦したのは、存在を知ってから1年後くらいでしょうか。

メジャーファーストアルバム「REALIFE」のレコ発ツアーで、地元に来たライブでした。

今でこそZeppクラスでもソールドアウトするバンドですが、当時は250人くらいしか入らない、学生バンドも利用するような小さなライブハウスでした。

3マンライブでソールドアウトもしていなかった記憶があります。


今でこそ開場時に並ばないで開演ギリギリに現地に到着するようにしていますが、当時は毎回、開場前から並んで気合入れていました。指定席でもないし、整理番号順に並ばされるので全然意味ないんですけどね。


いざ会場に入ると、前の方はわちゃわちゃ陽キャ的な人たちが独占していたので、僕はやや後ろの方にスタンバイしていました。


照明が落ちていよいよ始まります。

どこかで聴いたことのある音楽が流れました…。

それがドラクエの「そして伝説へ」であることに気づいたとき、ドラクエ好きとしては既にテンション爆上がりしました。

さすがに昔過ぎてセットリストは覚えていないですが、きっとアンコール前の最後の曲が「REVER」、アンコールで「cherryblossom」と思います。(当時の定番)

道中、生まれて初めてダイブをしてしまいました。やろう!と意気込んでいたものではなくて、興奮しすぎて衝動的にした記憶があります。


しかも結構お客さんの間に隙間があったのですぐに地面に落ちた想い出も…。

そういえば、昔は「ダイブ」というと「いやそれダイブじゃなくてクラウドサーフだから」とドヤ顔で茶々入れてくる人が結構いたの思い出しました。

通りがいいから使ってるだけでほとんどのライブキッズは知っているのに偉そうに語る人いたなあ…。

それはさておき、終わってTシャツを絞れば雑巾のように汗が出てきて自分でひきました。

翌週、風邪をひいて学校を休みましたね。(自業自得)


もう楽しくて楽しくて、笑ったり感動したりで、すっかり虜になり、それから地元に来るライブは全て参戦するようになりました。

10-FEETのおすすめな曲10選!

さて、唐突ですが、好きな曲10選でもやってみようと思います。

とてもではないですが、優劣なんてつけられないのでランキングではありません。

この10曲を選定するだけでも数時間かかりました(笑)

1.アンテナラスト

10-FEET – アンテナラスト

今までの10-FEETの曲とは何か感じが違って、印象深かった記憶があります。

いい意味で10-FEETっぽくない曲です。最初は「ん?微妙かなー?」って思っていましたが、聞けば聞くほどに味が出る曲でした。スルメソングというやつですね。


最高にカッコ良いです。



ボーカルのTAKUMAが祖母との思い出をモチーフに描いた曲なんですけど、歌詞が深いんです。

言葉足らずでなければ僕ら 届かないことを知っているから

身を寄せ合うほどに僕らは また傷つけ合いました

「アンテナラスト」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

サビの部分の歌詞です。



いや~深い。



僕も最初はどういう意味なのかよくわかりませんでした。でも、10-FEET主催のフェスである「京都大作戦」のMCの内容を聞いた時に、「ああ、なるほど!」と納得しました。

文句を言いたいとき、怒りたいとき、気持ちをわかってあげたいとき、何か力になってあげたいとき、全部言いたくなることがある。

でも全部言ってしまうと逆に伝わらないときがある。伝えるために全部を言わずぐっと我慢して必要最低限を伝えられるようないい男になりたい。でも、なかなかなれないなー。

※一字一句正確ではなく、あくまでニュアンスです。

あーだーこーだ言わないで、気持ちを込めて一言で言った方が伝わることもあるよなあ、ということみたいです。

なんか、なんとなくわかる気がしませんか?

まあ、自分は全部言ってしまう口なんですが(反省)


別の曲になりますが、「太陽4号」という曲でも以下のフレーズがあります。

10-FEET 太陽4号

僕はきっと僕から見た優しさや正しさで、沢山あなたを傷つけてきました。

太陽と月に収録されている「太陽4号」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

全部言うことが正義ではないってことですね。こことつながる部分もあるのかな~と思ってます。

とにかく!



あまり好きではない言葉ではありますが、あえて言います。

この曲、「エモい」です!

「エモい」という言葉がピッタリです、ホントに。最高です。



2.ハローフィクサー

10-FEET – ハローフィクサー

前述した「太陽4号」の次に出した曲です。

「太陽4号」はバラード風でメッセージ性の強い曲でしたが、またガラっと雰囲気を変えてきました。


この曲はもう…メロディが半端なく良いんです!!


イントロはゆったりとしたスローテンポでおしゃれ風なメロディなんですが、一気にロックナンバーっぽい曲になるんですよね。



僕この手のメロディ大好きなんですよね。

「太陽4号」が収録されている17thシングルから2年後に発売されました。2年ですよ!?2年!!どんだけ待ったことか!!



最後のアルバムの「Fin」からも1年8カ月経ってました。

その間も活動していないとかはそんなことはなく、バリバリ1年中全国を駆け回ってライブしています。

10-FEETがライブバンドであることは理解しているものの「いや~早く新しい曲も聞きたいよ~!」と何度思ったことでしょう。


そんな中の満を持してのこの曲。



ヤラれた。ヤられました。

カッコよすぎてズドーンときました。


10-FEETは僕を弄ぶのがお得意のようです。

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3.nil?

10-FEET – nil?

めちゃくちゃ好きなんですけど、ライブではもう何年も聞いてないですね。残念…。


元々アップテンポな曲が好きなこともあるんですが、めちゃくちゃリズムが良いんです。聞いていて心地が良いんです。

あとこの曲、基本英詞なんですが、サビだけ日本語なんです。

つまり、サビだけは僕でも歌えるんです。 これ大きくないですか??(笑)



その部分の歌詞がこれです。

「全てを失うことでしか、伝わらない事なんだよ…」と

優しく瞳を閉じ、身体が消えて行く

階段の音聴いただけで 誰か解った幼いころ

あの日の自分に謝る



「nil?」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

この曲を初めて聴いたのが10代後半だったと思います。

その時はノリが良いので好きなだけで、歌詞の意味がイマイチ理解できませんでした。


歳を重ねて大人になっていくと、このフレーズの意味がわかるようになってきた気がします。

そうなるとこの曲の聴き方というか、感じることも変わってくるから不思議なものです。

「nil」は「何もない」という意味ですが、僕はSEなので、プログラミングの世界でも「nil(null)」は良く使うので馴染みがあります。

曲名を和訳すると「何もない?」と問いかけているタイトルになりますよね。

人が絶望を感じた時に、「本当に何もない?そんなことないよね??大したことなくない?」と励ましのメッセージが込められているのだと思います。

ライブでまた聴ける日が来るといいな…


4.アオ

10-FEET – アオ


またメッセージ性の強い曲を出してきましたね。

ドラマ【バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~】のオープニング曲でした。

バイプヤーズのシリーズは全部10-FEETがオープニングを飾っていますが、10-FEETをチョイスするスタッフは天才です、センスが良すぎます!!


またこの曲、サビの歌詞が深いんですよね。

言葉にはやけに振り回されて

ウソにも色んな意味があってちょっと疲れたよ

いつかまたニ回目の純粋さ

みたいな作り上げた優しさの本当の意味を知って

「アオ」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

「二回目の純粋さみたいな作り上げた優しさの本当の意味を知って」

二回目の純粋さ?なんでこんな言葉が出てくるんだ、すごすぎる。

子どものころの純粋さとはちがう大人の純粋さ

すごいフレーズです。



ストレートなメロディに乗ってやたら刺さってきます。


他の曲のように何年も聴いているわけではないので、これから聴きこめば聴きこむほど、どう変化していくのか、楽しみです。



5.太陽4号

10-FEET 太陽4号

前述したハローフィクサーで、既に出してしまっていますが、この曲もエモいです。

10-FEETでは珍しく、終始スローテンポのバラードですが、バラード言うには力強すぎる曲です。

ライブで聴いて泣く人も続出しているくらいメッセージ性の強い曲です。


MVに出ている人は一般公募で集めたエキストラなんですが、出れた人羨ましい…。




最初聞いた時は「今回はバラードかあ。ライブでは休憩曲かな」程度にしか思っていませんでした。

もうあるあるなんですけど、何度も聴くことによって、段々良さがわかってきて最終的にはめっちゃカッコいい最強の曲と思うようになっていました。


「まあいいや」が増えました。

優しさが諦めか

強くなったからか弱くなったからか

正直僕にもよくわからないのです。

太陽と月に収録されている「太陽4号」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

正しさは人によって違うのでわかりあうことは難しい、だからこそ、その違う部分を「まあいいや」で受け入れる心構えが本当の優しさなんじゃないの?「まあいいや」という言葉は色んな角度から見ることができるんだよ!ということが言いたいのだと思います。(多分)



タイトルがもうインパクトありますよね。正直ダサいというか(笑)

でも実際はその逆なんです。最高にカッコいい曲です。

この曲、是非聴いてみてください。

6.hammer ska

アカペラで始まる感じが好きです。



ライブでも急にアカペラからガっと入って、そのままオーディエンスも大合唱、あの感じがたまらないです。

テンポも良く、瞬時の爆発力があるというか、とにかく最高にカッコイイ曲です。

Be brave Be brave この一瞬だけ どうか勇気を与えておくれ

Be brave Be brave この一瞬だけ 運命を変える勇気をくれ

Be brave Be brave この一瞬だけ どうか勇気を与えておくれ

Be brave Be brave この時の果て 今日が昔話になるまで

「hammer ska」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

何度も繰り返して叫ばれるサビの部分で、曲の最後は次の一節で締めくくられます。

Speak one word and your life will change!


「hammer ska」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

直訳すると、「一言話せばあなたの人生は変わります!」です。



人生変えることはそんなに難しいことじゃないから勇気出して!というTAKUMAの励ましの曲となっているんですね。



基本的に弱い人を励ましたりする曲が多いですが、TAKUMAが歌うと不思議と「本当にそうなのかな?」と思わされるので不思議です。

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7.4REST→MONKEY→VIBES BY VIBES

アルバム 「4rest」の1曲目~3曲目です。


僕はこのアルバムが一番好きです。

2005年に発売されているのでもう十数年聴き続けているアルバムです。

いや、なんで3曲同時に出すんだって思うかもしれませんが、3曲セットなんです。

この3曲の流れが秀逸なんです。


まずは4REST、アルバム名にもなっている曲です。

すごくハイテンポであっという間に1曲が終わってしまいます。

ライブでは最近は歌ってくれることが減ってきたので、セットリストに入ってると爆上げですね。

「人は死ぬまでにどれだけ笑って過ごせるかが重要だからおれが笑わせてやる!」という想いが込められています。

10-FEETのバンドとしての在り方みたいな曲ですね。

続いて「MONKEY」

「みんな元々サルなんだし、溜め込んで我慢して悩やんだりしなくていいんじゃないの?そんなに気を遣ったりしなくてもいいんじゃないの?」という想いの曲になっています。

いつの日か耐える事が普通になって笑い方を忘れた

笑うために道を選んだはずなのに 全て失ってでも笑ってやる!

何て退屈な毎日だ!なんて平凡な毎日だ!嘘ついてサボるのも重要だ!


4RESTに収録されている「MONKEY」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

溜めこむことってかなりストレスになるから、たまにいいじゃん、ウソついてサボるくらいもありでしょ!もっと気楽に生きよう!と励ましのメッセージが感じ取れます。

最後に「VIBES BY VIBES」

ライブの鉄板になっています。流れた瞬間にモッシュの渦が巻き起こります。

それくらいパワフルな曲になっています。

僕もイントロ聞いた瞬間にネジが飛びますが、歳のせいか最近は曲が終わった瞬間ボロボロになっています(笑)


歌詞も出だしからヤバイです。

「もう何も解らへん!」とか言って泣いて去ったって

誰もあんた助けてくれへんで!だから強くならな!

助けるんは無理やねんけどお前の事好きやねん

「今日はどうしたん?何々どうしたんや?遠慮しやんでいいぞ」

4RESTに収録されている「VIBES BY VIBES」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

うわー、TAKUMAにそばにいてほしい。(笑)

この3曲本当にヤバイんです。是非通して聞いてみてください!!

8.1sec.

10-feet – 1sec.

映画「クローズZERO II」の挿入歌になった曲です。

バリバリのクライマックスの喧嘩のシーンで流れます。

曲がめっちゃくちゃカッコイイんです。

ファンキーというかラウドというか、めっちゃカッコ良いのです。

ライブでもド定番ですごく盛り上がります。


…が、歌詞がひどいんです(笑)

メッセージ性の強い曲が多い10-FEETですが、たまにふざけている歌詞の曲もあります。

この1sec.がその代表ですね。

英詞なので、英語がわからないと全然気が付かないです、ただのカッコイイ曲なのですが、和訳を見てみるとこんな感じです。

ステーキを手に入れた

ナチョスを手に入れた

気をつけろ!すんげえ太った…

やばい!ビール腹になっちゃったぜ

もう戻れないよ…

「1sec.」より和訳して引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

いや、喧嘩シーンに流す曲か!(笑)

こういうふざけたところも10-FEETのいいところです。

カッコイイしおもしろい。最強すぎ。

9.1 size FITS ALL

10-FEET – 1 size FITS ALL

アルバム「Fin」の1曲目に収録されている曲です。

めちゃくちゃかっこいい。これぞミクスチャー、これぞ10-FEETという感じの曲です。

前回のアルバムから5年ぶりに発表されて、タイトルが「Fin」。

え?10-FEETこれで終わるつもりじゃないよね??と当時焦ったファンも多かったです。僕もその一人でした。

これで最後なのでは?と思わせるくらいアルバムの完成度が高いんです。


そんなアルバムの1発目を飾るのがこの曲です。

メロディも良く、関西弁ラップもテンポが良く言葉遊びみたいのもあって、ノリノリで聴ける一曲です。

かっこよすぎるし、何度聴いても飽きないです。

10.Freedom 

10-FEET – Freedom(TBA Version)

またアルバム「4rest」に収録されている曲です。

昔やっていたTOYOTA BIG AIRというスノーボードのジャンプの大会のテーマソングでした。

ちょっと前まではライブのセットリストに100%入っていましたが、最近は歌ったり歌わなかったりなので少し寂しいです。


サビでは会場中がリズムに合わせてジャンプするんですけどこれが、また疲るんですよね(笑)歳を重ねるごとにしんどいです(笑)楽しいんですけどね!



この曲、歌詞が好きで僕の座右の銘になっているフレーズがあります。

一瞬で忘れろ、長い目でみりゃカスみたいな問題!

どうだい?問題外!!振り返れば後悔も財産だろう!

「Freedom」より引用 作詞:10-FEET/TAKUMA

「振り返れば後悔も財産だろう」

学生時代からずっと支えられている僕の座右の銘のひとつです。

…とは言っても今までの人生において、すごく後悔するほどの大きな挫折や失敗を経験したことはなく、「どん底の状態の時にこの言葉に救われた!」というわけでもありません。

でも、この言葉があるから常に前向きに考える癖がつき、「後悔しても良い」と思う生き方をすることができるようになりました。


「やらぬ後悔よりもやって後悔」という言葉もありますがそれに近いかもしれませんね。


そういえば、後悔といえば、巷でよく聞く言葉があります。

・反省はするけど後悔はしない

・後悔だけはしない生き方をする


この手の記事や書籍も山ほどありますし、それに救われている人がいるのもわかります。

でも正直、「後悔」というものがダメなものだという概念の押し付けな感じがして好きではありません。

いやいや、失敗くらいさせてくださいよ、後悔くらいさせてよ、人間だもの。

失敗したときに後悔することをカッコ悪いと思っているのか、挑戦することや変化することに対して足踏みするための言い訳にしたいだけなのでは?と思ってしまいます。

「後悔しない生き方」よりも「後悔しても良いと思う生き方」の方が楽です。


仕方がなく諦めなくちゃいけないことってたくさんありますよね。

とてもしんどくなる瞬間でもあると思います。そうならないためにも往生際悪く生きろ!そういうメッセージが込められていると思います。

なんかちょっと語ってしまいましたが、何が言いたかったというと、10-FEET好きすぎてたった1曲のワンフレーズにここまで人生観を変えさせられた、ということです。


以上が、僕が好きな10曲になります!本当は無限にあるんですけどね…。

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なんか急に進化した10-FEET

ハズレ曲がないパーフェクトな10-FEETなんですが、ある瞬間から急激に進化しました。

シングル曲だと「アンテナラスト」、アルバムだと「Fin」からでしょうか。

良い意味でそれまでの10-FEETっぽさがなくなったというか、「あれ?なんか変わった?」と感じました。

コアな音楽ファンでなくても受け入れられるような、そんな曲になってきました。

よく「メジャーになって変わった」「売れてから趣向が変わった」とかはよく聞く話ですが、10-FEETはそうではないんです。

なんというか、単純に「良い曲」のグレードがあがったんです。

SランクからSSSランクくらいになりました。

10-FEETの良さは活かしつつも、今までの自分たちにとらわれずにさらに良い曲を作る、そんな意思が感じられます。

僕も最初は違和感を感じることもありましたが、ヘビロテしていくうちに段々と虜になっていました。

しかも、飽きないんですよね。何回聴いても飽きません。どうやったらこん曲作れるのか不思議で仕方ありません。

何が言いたいかと言いますと、昔から最高だけど、今はもっと最高になった!ということなんです。

伝説のステージ 2013年の京都大作戦

10-FEETの主催する夏フェスである「京都大作戦」で事件が起きました。2013年のことでした。

この日、Hi-STANDARDのベースボーカルの難波さんとギターボーカルのKENさんがそれぞれ別バンドで出演していました。

ハイスタやKENさんについてはまた別記事で語らせていただきますが、この人たちは本当の伝説の男たちなんです。彼らに触発されてバンドをはじめて、ゆくゆくは大成功した!というバンドもたくさんいます。

10-FEETもその中の1つで、ハイスタのことをめちゃくちゃリスペクトしてます。

ハイスタが主催するAIRJAMのMCでも「ハイスタがいなくても音楽はやっていたけど、ハイスタがいなかったら10-FEETはいませんでした!」と言っていたのが印象的で、それくらい10-FEETにとってのハイスタは特別なんです。

一方、ハイスタは人気絶頂期にメンバー間の体調不良やごたごた等で何も言わずに活動休止して、メンバーそれぞれ別バンドで活動、というのを2000年~2011年にわたって続けていた頑固なバンドです(笑)

フェスではバンドがコラボすることはよくあることで、特に京都大作戦では出演者同士が仲が良いこともあり、特に多いです。


ハイスタは東北の震災をきっかけに活動は再開しています。そしてそのうちのメンバー2人が別のバンドとはいえ、京都大作戦にきています。

これはチャンス?もしかしたらハイスタと一緒にできるかも…!?


そう思ったTAKUMAは事前にハイスタの2人に打診したそうです。



結果は、「ごめんなさい」でした。


「ハイスタとしてきているわけではないからやるわけにいかない」


そうKENさんに言われたそうです。


TAKUMAは納得し、ハイスタの代表曲である「STAY GOLD」だけカバーさせてくれと許可をもらってその場は終わりました。

裏では難波さんがKENさんを説得してくれていたみたいですが、KENさんの答えは変わりませんでした。


そして、オオトリの10-FEETのステージがはじまりました。


アンコールの曲で10-FEETが演奏する「STAY GOLD」の演奏がはじまった瞬間、オーディエンスは盛り上がりました。

この曲すごい魔力があるんですよね。もうイントロ流れただけでテンションがあがりまくります。



…ここからすごいことが起きます。

間奏の時に、難波さんとKENさんが乱入してきました。ニヤニヤしながら(笑)


どうやら10-FEETの圧倒的なライブを見ているうちに自分の考えが小さいかも?と考え直したそうです。

そして、難波さんはNAOKIのベースを奪い、KENさんはTAKUMAのギターを奪い、演奏を再開します。


取り残されたKOUICHIはすごいプレッシャーだったでしょうね(笑)


TAKUMAは感涙しながらピョンピョン飛び回ったり激しいヘドバンをしたり、ステージ中を走り回ったり大興奮でした。

そりゃそうですよね。絶対ありえないと思っていたことが現実に起きているのですから。

STAY GOLDの演奏が終わり、ハイスタの2人が捌けてからTAKUMAが「俺のギターあんな音出んねや…生きてたらすごいことあるな!」と言っていたのが印象的でした。

何がすごいってテコでも動かないあのKEN YOKOYAMAを動かすほどのライブを10-FEETがしたってことです。マジで頑固ですからね。心変わりさせるほどのパワーがあるライブを10-FEETがしてたということです。

KENさんをここまで動かせるのは他にはBRAHMANのTOSHI-LOWくらいではないでしょうか(笑)


本当にこのシーンは見ているこちらも熱くなって感動しました。

違法アップロードなのでリンクは貼りませんが、探せば出てくるので是非みなさんにも見てほしいです。

奇跡って起こるんですね。


さいごに

10-FEET、通称テンフィ。

本当に最高のバンドです。


ただ好きなこと書くためだけの記事になってしまいましたが、本当に日本中の人に聴いてほしい音楽がここにあります。

あーーー

好きだなあ。

長々と最後までご覧いただきありがとうございました。

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